
本内容は皆さんに対してアドバイスをしているつもりは有りません。言っ
ている事に自信がないと言う事では有りませんが、ゴルフに対する考え方
は個人差があってしかるべきと思います。一つの考え方の例と捉えて頂き
、もし仮に、一部でも取り入れる事があるとか、ヒントになる事があり、
少しでも皆さんのスコア向上にお役に立てばと思います。
以下の文章は数年前に書いた知人に渡したものの流用主体です。
不精しました。時間軸の異なる文章が混在し、わかりにくい所が有ると思
いますがご容赦下さい。(1行文字数が多いのが流用文です)
比較的練習熱心で、ラウンドもスコアメイクを大切に取り組んでいるゴルファーで
(1)ゴルフを初めて程々練習も行い、ラウンドも1回/月程度以上(累計20R
程度以上)こなしている人が数年経っても1回も100を切れない。それど
ころか110台多く時には120台も出てしまう。
(2)ゴルフ歴10年前後、年間ラウンド数20ラウンド以上で、まれに80台後
半、大半が95前後、年平均スコア90後半で伸び悩み、或は悪化している。
(3)ゴルフ歴も長く、年間ラウンド数、数10ラウンドで、80前半もまずまず
でるが、90前後も数多く、スコアのばらつきが10以上あり、年間平均ス
コアが伸び悩んでいる。
と言う人が散見される。
基本から大幅に逸脱したスイングの持ち主は別にして、理想ではないにしても、十
分なスイングの持ち主であり、練習場でも並以上の人が上記の状況に甘んじている
のはゴルフというゲーム(70台はスポーツ)に対する考え方の問題であると言っ
ても過言ではない。
決して練習、ラウンド不足等の経験的な問題が主ではない。このような人は、一般
的なゴルフは十分理解されてはいるが、肝心の自分のゴルフが判っているようで、
判っていないか、誤解している事が多い。(例えば、当面の目標に対してフルショ
ットは十分なのに、本人は不十分と思い込み、70台(または2、3ステップ先の
スコア)を狙う練習、或は2、3ステップ上のスコアメイクの練習、コースマネジ
メントをしてしまっていて、自分の当面のスコアメイク上やるべき課題に気づかな
いか、練習をしていないに等しい事になっている)
スコアメイクに全くこだわらない、エンジョイゴルファー(これもゴルフ)は別に
してスコアも目標の主目的に置いている人で上記の状況にあり、脱却、向上したい
人は是非一度、以下の項目を参考に自分のゴルフについて考えて頂きたい。
一般の人を対称にしたレッスン書、ビデオでは解決しない問題がある事に気ずいて
頂きたい。何故なら一般の練習熱心(2週間に1回以上継続している)な人なら
(1)のモードでは100前後は比較的簡単にクリア出来、(2)のモードの人な
ら殆ど80台、まれに90台と言うレベルはクリア出来るものである。
現状の考え方で練習、ラウンドを継続しても数年オーダーで脱却出来る(必ず今の
考え方でなく別の考え方で解決される)と思われるが、早くゴルファーとしての人
並になりたいのであれば、まず謙虚に、現状の考え方に問題がないか見直す事から
始める事が必要である。
(1)の人で100を切るにはボギーセーブ率の向上は不必要。多発しているはず
のダボ、トリプル、4TH,5THを無くせばよい。後者をなくすのは考え方次第
の練習で、比較的早期にクリア出来る。
(2)の人で90を切るにはパーセーブ率向上は不必要。ダボ、トリプル以上を大
幅に無くせば良い。なのに結果的に、(1)の人はボギーセーブ率、(2)の人は
パーセーブ率の向上の為の練習ばかりしている事が多い。悪いことではないが、こ
の点を見直さなければ脱却はできぬ。次のステップのスコアもまぐれで出ても、頻
繁には出ない。高値安定がつずく。
(1)(2)(3)の人は内容は異なるが対策の考え方の基本は同じである。
スコアで言うと100、95、90、85、80と言うふうにステップバイステッ
プで順次対応すべきである。ゴルフを始めて1、2年でシングルになる人も中には
いるが、これは極めてまれである。経験的にトップアマレベルのパープレー(72
前後)は別にして、普通のコースのレギュラーテイーではベストスコア80ぐらい
のスコアメイクは並、或は並の下の運動神経の人でも十分可能である。
私は過去のスポーツ歴から全てのスポーツは並の下である。それでも、ベスト76
、年平均85程度は確保出来る。あなたは練習場では私と殆ど同等のショットの持
ち主(しいて言うとショートアイアン、コントロールショットの正確さに多少差が
あるかもしれぬが)なのだから、上記私のスコア程度は可能であると断言できる。
ここに書いた考え方は、私自身だけでつかみ取ったものではない。はっきりいって
数年前の会社のゴルフ仲間だけのラウンドではいまだに100前後だったろうと思
う。数年前から会社仲間以外の人(シングルからエンジョイゴルファーまで千差万
別の人)との250ラウンドぐらいのゴルフを通して、私自身の経験とシングルゴ
ルファーから直接的に教えられたり、彼らのゴルフ(プレー並びに取り組み方)の
真髄を見てきて得られたノウハウなのである。私も両手シングルさえ、遠い目標に
置いている修行の身である。そう言う意味で、これらの考え方を、今後少しずつ改
訂するかも知れぬが、この点はご了承願いたい。本来は片手シングルになってから
、このような助言めいた事が言えるのであるが、80前半のゴルフ程度が目標であ
れば、何とかなると思い、あえて進言する次第である。アベレージゴルファーの私
が進言するのは思い上がりも甚だしいが御容赦頂きたい。
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脚注:
本文書作成時はJGA オフイシャルHDCP18でした。約2年後に9
になりました。ダボ以上が大幅に減った為です。以下の節で具体例として
「私の練習法、ラウンド法」を記載してあります。これはHDCP18
当時のものを手を加えず(「最近のラウンドについて」のスコアは最新デ
ータに変更しました)に記載しました。現在読み返して見ると、細かすぎ
ると思っておりますが、考え方の例題と言う主旨のため、あえて加筆して
おりません。現在は練習法、ラウンド法共、もっとシンプルです。かなり
の事が自律神経化出来た事によります。もっとシンプルにしていくつもり
です。
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自分のゴルフのファクトファインデイングを十分行い、現状の自分のゴルフに対す
る具体的課題と対応策(我流は不可。レッスン書、ビデオ等で基本の対策でなけれ
ばならぬ)を立案し、自分のゴルフの向上に取り組んで頂きたい。くどく自分のゴ
ルフを繰り返しましたが是非この点を見つめ直して、実践して下さい。必ず脱却出
来、繰り返す事により80台前半は十分可能でしょう。
尚、ファクトファインデイングから自分の欠点、悪い癖が多く出て来るはずである
が、自信をなくさないで欲しい。これから始めることは自信をなくす事ではなく現
状からの脱却、そして次ステップへの向上の為なのだから。又上記の人であれば欠
点も多いが、良い点も多くもっている。これに磨きをかけて自信をより強固にして
頂きたい。これが現状からの脱却、向上の栄養の素である。但し有頂天になると、
栄養過多で肥満症で病気(スコア悪化)になるのがおちであるので念の為。スコア
を悪くするのは1日で出来るが、自信過剰によるスコア悪化の回復は数カ月かかる
と覚悟したほうが良い。
ゴルフ理論に客観的理論はあるようで少ない。アドレス等の静的な理論は客観的で
あるが、スイングのような動的な理論はロジカルでない。イメージ、フイーリング
(リズム、タイミング)の世界である。ヒントは色々レッスン書、ビデオにあるが
、これを自分自身の感性に焼き直し、右脳に埋め込む必要がある。これはアナログ
のDRAMであり、リフレッシュが必要な事は言うまでもない。このDRAMの性
能は当然、個人差があり、この性能に合わせた練習頻度、コースマネジメント見直
しが必要である。メモリ容量も有限であり、ショット直前の十数秒でアクセス出来
る程度の、シンプルなものにしておく必要がある。シンプル化は楽して出来る秘訣
は持ち合わせていない。練習を通して一杯あるチェックポイントをDRAMでなく
、自律神経化しチェック不要の項目を増やして行くことであろう。
またラウンド中はこのDRAMをアクセスする機能が時々停止することで多叩きと
言う現象が現れる。この点は対策困難と諦めないで、個人の癖に合わせて対策して
頂きたい。この問題がスコアメイク上、一番大きいのだから。
以下は練習編とラウンド編に分けてあるがスコアメイク上は言うまでもなく、ラウ
ンド編の方が効果が大きい。スコアメイクに必要な練習メニューを考え直して頂き
たい。
前置きが長くなりました。まず最近のラウンドのスコアからどう言う練習法、ラウ
ンド法が必要か、分析から始めて下さい。
以上から何が出来て、何が出来ていないかを分析し短期、中期、長期で練習法、及
びラウンド法を酒かコーヒーでも飲みながら、ゆっくり考え、文書化して頂きたい。
頭だけでは曖昧になり、自分の物にならないので。
以上、まとまりのない内容ですが、後から読み直してみると私自身も同類である事
が判りました。私も自分のゴルフについて考えてみます。そしてこれを実践し、上
記内容が正しいのか、足らない所が多いのか具体的になると思います。
以下に参考例として私の例を紹介致します。皆さん自身も纏めて下さい。くれぐれ
も私の例を鵜呑みにしないで下さい。同じ結果になることはあり得ません。
十人十色なのですから。

最近のラウンドについて
1:最近の10ラウンド平均スコアとショット、パット内容
平均 ベスト ワースト
スコア 82・9 76 90
パット 33・0 31 34
バーデイ数 0・6 2 0
パー数 7・5 10 4
ボギー数 8・4 6 10
ダボ数 1・4 0 4
トリ数 0・1 0 0
ダボ換算数 1・6 0 4
1パット 4・3 5 2
2パット 12・4 13 6
3パット 1・3 0 0
2:最近のベストスコアのラウンド分析
スコア 39、37の76
パット 16、15の31
バーデイ数 2
パー数 10 パーオン9 寄せワン3
ボギー数 6
ダボ数 0
トリ数 0
ダボ換算数 0
1パット 5
2パット 13
3パット 0
3:最近の平均的スコアのラウンド分析と課題
ダボがやや多いが、そろそろボギー低減の課題に入っても良さそう。
ダボ低減と共通項から始めよう。
アプローチ大ミス、3パットの対策要。技術論より集中力の付け方が課題。
フルショットではドライバーの方向精度、フェアウエーウッドのまれではあ
るがチョロミスあり(ロングホールでパーが取れない)、ロングアイアンは
殆どミス(長いショートホールのティショット含む)の課題あり。
4:最近のワーストスコアのラウンド分析と課題
スコア 43、47の90
パット 16、18の34
バーディ数 0
パー数 4
ボギー数 10
ダボ数 4
トリ数 0
ダボ換算数 4
1パット 2
2パット 16
3パット 0
パーオン3回
ボギーオン10回、ダボオン5回
寄せワン1回
このラウンドが当面の課題を明確に示している。パーセーブの向上が課題で
はない。これは長期課題である。
ダボ換算数4回(1ラウンドの4分の1のホールで8オーバではスコアに
ならない)。ショートゲームでの対策が近道である。

(1)目標設定(短期(月)、中期(半年)、長期)と練習目的意識の明確化
短期:80前後、ワースト85のゴルフ。ダボ回数ラウンド1回以下の
実践現状ショット、パットの維持の為反復練習及び精度向上練習
中期:オフィシャルHDCP9
好調時の飛距離への回復、フェアウェーウッドのミス率低減
アプローチショットの1ピン以内化
長期:オフイシャルHDCP7
ミスショット率10%以下化、ロングアイアン使いこなし、クロ
スバンカー、ディポットショット打ちこなし。
(2)自分自身のスイング、パターン(リズム、タイミング)の自己認識。
但しオーソドックスである事。(客観性要)
1:基本的には改造の必要なし
2:現状のリズム感の維持(特に苦境時)
3:下半身の左前へのスエー防止(左の壁の作り方のコツの修得)
4:アドレス時の腕の力の抜き方修得
(3)練習場での練習法
1:リズム、タイミング感のとり方
素振りでリズム感確認。ラウンド中に突然ダウンスイングのスター
トのタイミング感の狂いでる場合有り。(テークバックのトップ前
にダウンスイングスタートしてしまう癖あり)
2:得意(好きな)クラブと苦手クラブの練習法
好きなクラブ(ドライバー、6番以下のアイアン)更にばらつきを
少なくし、より磨きをかける
フエアウエーウッドの確立向上(4、5番でのグリーン狙い)ミス
の原因解析能力向上(トップ癖のチェックポイント修得)
苦手クラブ(ロングアイアン)苦手意識脱却の方法論修得。
ハンドフアーストで通すか、フェアウェーウッド形で通すかの見極め
3:フルショット(ドライバー、フェアウェーウッド、アイアン等)
○横方向のばらつき低減
a:グリップ、アドレスのチェックポイント(クラブ別)
・グリップは共通(左はフックグリップ、右はスクエア)
・アドレス
ドライバー:左足かかと線上やや右(左に置く癖有り)
フェアウェーウッド:ドライバーよりボール1個分右
アイアン:左右足まん中(リストはハンドファースート)
ハンドダウン度の設定、ボール位置の設定
左右かかと、腰、肩、リスト位置のスクエアチエック(ゴ
ール前方30から50センチの目標物とボールとの仮想直
線にてチェックし、顎を引いて目標を再確認)
・ボールと足の距離、太股とリストの間隔
ボール後方からの方向確認動作からアドレス完了(各動作
のチェック含む)までをリズム感よく行う事。(スイング
リズムはこの動作から始まり、生まれる為)
b:スイング軌道安定化のチェックポイント
・テークバック
上記アドレス後テークバックスタート前に集中(書道
の筆を降ろす前の心境)出来る事
スタートは背骨を軸に肩からスタート(30センチリ
ストはアドレスのまま)
・トップの位置
頭と右肩の間(フラット癖有り)。高さはボールを投
げる時のトップの位置
テークバックからトップ迄速からず、遅からず。どち
らかと言えばややゆっくり
右の壁は右足内側で受ける。左足の膝は前に出ない事
左足かかとは上げすぎない事。左足親指付け根の骨の
部分で支える事
・ダウンスイングのスタート
トップ位置確認後、少し間を置き、いっきにフオローま
でリズム感よく振り抜くのみ。リズム感はフオローのフ
イニッシュのゆっくりしたリズム感から生まれる。
・インパクトゾーンのイメージ設定
左の壁(右足体重から左足体重への移動)は左足の内
股で受ける。左膝が流れる癖有り。
インパクトそのものはスイング中、絶対考えないこと
(瞬時にはイメージも出来ぬし、リズムを狂わせ大ミ
ス誘発するだけ)。頭を残し、リストを30度前へ出
した静止で、ラウンド中の暇な時に時々チェックの事。
・フオロースルーとトップの位置
大きな円弧のフオロースルー。トップの位置はテークバ
ックのトップ位置と左右対称。
トップの位置はインパクトイメージと共にラウンド中
の暇な時に良くチェックの事。
○縦方向のばらつき低減(ダフリ、トップのミス含む)
a:スイング軸の安定化(左腰の左前への流れ、スイング中の
起き上がりの癖有り)
b:スイング軸の左右ブレ(余り気にしない)
c:スイング軸の上下ブレ
ボールと頭の位置(左右、上下共)が常に一定。軽い左右
は全く問題なし(体の回転の為)。上下は不可(トップで
の左足体重残りと左肩の落ちに注意)
4:コントロールショット(40ヤード以上)
a:方向性のポイント
フルショットと同じ(アドレスのスタンス、腰はややオープン、
肩は常にスクエア)。スイングリズムの一定化。柔らかい膝の
使い。頭は残す(球を追わない。目の玉を動かさない。インパ
クゾーンのヘッドの残像が見える事。頭を残しても目の玉のヘ
ッドアップがあると残像見えぬ)
b:距離感のポイント
何ヤード(5ヤード単位)のショットか定量化決定し、距離に
合ったテークバックのトップの位置(スイングリズムは常に一
定)を決め素振りで何度か検証後(距離感の設計)集中してス
イングするのみ。(インパクトで合わせる癖有り。ヘッドを走
らせる事)
c:大ミス防止ポイント
トップ癖有り。大ミスもリズムとタイミング(特にダウンスイ
ングのスタート)の大幅狂い。
・トップ防止
腰の流れと目の玉の早動きによるトップが大半。原因は事前
スイングリズムノーチェックによる早打ち。
・ダフリ防止
インパクトでの沈みこみ。頭の高さを変えない事。
5:練習法結論(上記結果を踏まえて何が課題でどう対策するか)
フルショットはプロ、トップアマに比べて、平均的サラリーマンは
体力差、運動神経差、時間余裕差、経済差等の各種障壁を乗り越え
られない、宿命とも言える問題をかかえており如何ともしがたい面
が多い。結果的に大きいクラブでは大ミス防止の練習が精一杯であ
ろう。ショートアイアン、コントロールショットのようなショート
ゲームに近い練習に比重をかける事がスコアアップの近道であると
信じる。
理想的には毎日の素振り練習でリズム、タイミング感をつかみ、週
1回の練習場でリアルな練習を通して自信とつけて行くしかないの
ではないだろうか。
a:短期(目標、目標達成の為の方法)
飛距離の回復:
ショットの歩留まり向上
b:中期(目標)
3番ウッドの確率向上
4、5番ウッドのグリーンオン率向上
4、5番アイアンの確率向上
c:長期(目標)
各種ライへの対応修得
クロスバンカーショット
デイボットショット
(4)アプローチ(30ヤード以内。庭での素振りでスイングずくり)
1:方向性のポイント
アドレスで決まる。40ヤード以上のアプローチの項と同じ。
2:距離感のポイント
クラブはピッチングウエッジが基本。フラットに近いライで高い球
が必要な場合(砲台グリーン等)のみサンドウエッジ使用。この場
合のテークバック量はPWのそれより10ヤード多めのテークバッ
ク量必要。
3:大ミス防止ポイント
小さなテークバック故リズムとタイミングミスからくるヘッドアッ
プによるトップミス、インパクトでの沈みこみによるダフリミス有
り。テークバックのトップからダウンスイングのスタートのタイミ
ングが早くなる癖あり。このタイミングを何回かチェックの上ショ
ットの事。又インパクトで合わせる癖もあり、バックスイングに見
合ったフオローまでいっきに振り抜く事。
(5)グリーン回り
スコアメイク上最も重要なのはグリーン回りと次のグリーン上のショッ
トである。ここから2打でカップインさせる確率を如何に向上させるか
が、フルショットの練習以上に、重要である。
距離感、方向性を確保する安定したスイング作りを考え、練習する必要
がある。ラウンド中のこのショットは設計を忘れ、寄せたい願望だけが
先行し、ショットに集中出来ないで大叩きするケースがある。集中力を
養う練習が必要である。
1:ピッチショット
クラブはサンドウエッジ。
基本的には行わない。小さな砲台グリーン等特殊な場合のみ採用。
ショット法はピッチエンドランと同じ。
2:ピッチエンドラン
クラブは10番使用。多少上げる必要な時のみ11番使用。
ミスはアドレス、リズム、タイミングの狂いのみ。素振りで必要な
ヤーデージ(定量値を頭にたたき込む事)の設計、確認を十分行い
ショットの事。但し、スロープレーは絶対不可。
3:ランニング
パッテイングと同じ。クラブは7番使用。
インパクトでなぜる癖あり、ヒット感を持つ事。またダウンスイン
グスタートのタイミングが早くなる癖もあり。この点の設計を素振
りで十分確認後ショットの事。
(6)グリーン上
共通事項
スイング中頭を動かさない事。スイング終了後のボールの行方の見方は
ゆっくり頭を動かし、ライン、距離感を確認の事。ボールの行方を早く
する癖をつけるとヘッドアップ起因によるミスにつながる。これはパッ
テイングに限らず、全ショットに言えることではあるが。
リズム感はボール後方からアドレスに入る動作からショット後のボール
の行方確認完了までの一連の動作に必要。
1:ロングパットの距離感
確実に2パットで収める事を考え。ヤーデージの設計(10ヤード
以上は歩測)を行い、感でショットしない事。
距離に合わせた、バックスイング量の設計を行う事。スイングスピ
ードは常に一定。この確認も十分素振りで確認の事。
上り、下り、順目、逆目の距離感はカップの位置を仮想的に移動し
必要フラット換算ヤーデージを設計の事。切れ方については、狙い
を定め、方向はカップではなく手前の目印にアドレスする事。
2:ミドルパットの距離感、方向性
1パットで収めるぐらいの距離、方向性設計と集中力が必要。
ロングパットに加えて、方向性の設計を十分行う事。
3:ショートパットの方向性
強めに、まっすぐ引いて、まっすぐ出す事だけを考え、思い切って
打つのみ。50センチオーバーで打つ事(カップ先すぐで止まる距
離感ではラインを難しくするだけ)
ボールの行方を見るなといっても、見たくなるのでアドレスの視界
の中にカップも入れて置くこと。但しショット後も目の玉を動かさ
ない事。目の玉を動かすと、ヘッドアップと同じミス(リズム早く
引っかけの原因になるとなる)
引っかけを恐れて合わせる事があるが、これはフオロー少による。ま
っすぐ出す事を言い聞かせる事。
(7)上記(4)(5)(6)の練習法結論
この点はプロとアマチュア(並)の差が最も出る点である。宿命的な差
と考えがちであるが、大きな誤解である。練習場でのフルショット練習
は1、2時間の時間的余裕が必要になるが、この練習は多忙なサラリー
マンでも、気持ちの持ち方次第では毎日に近い練習が可能になり、プロ
並の結果を得る事が出来る唯一のショットである。
1:アプローチの練習目標、目標達成の為の方法
1ピン以内に寄せる確率の向上
素振りによるリズム、タイミング感の自律神経化。毎日数分行う。
2:グリーン回りの練習目標、目標達成の為の方法
カップ1メータ以内に寄せる確率の向上
素振りによるリズム、タイミング感の自律神経化。毎日数分行う。
3:グリーン上の練習目標、目標達成の為の方法
ロングパットの2パット化。2、3メータパットの1パット化。
2、3メータパット、1メータパットの練習マットでの毎日練習。
ロングパットの素振り練習によるスイング作り。

(1)スコアメイク法
スコアメイクはダボ及び3パットの低減実行
冷静に回れば悪くてもボギーで納める事は容易
1:フルショットミスはアドレスミスとリズムミスのみ
2:状況判断力とスイング、ストロークの集中力確保
方向確認動作からスイングフイニッシュまでのリズム感の一定化
3:テイショットは方向性重視でフエアウエーに運ぶのみ
4:ペナルテイ危険性大以外はパーON狙い
攻めと守り(寄せワン可能な刻み方)の即時判断。迷うとミス多い
5:ガードバンカーからはグリーンに運ぶのみ。危険性少のみピン狙い。
左足重心化とリズム感確保最重要
6:アプローチ、パットの距離感、方向性のストローク設計力
3パットの低減。3メータ以内の1パット化率向上
(2)ラウンドで考えること
1:フロントナイン、バックナインの設計
コースにより、OUT,INの設計を変えている事が多い。初めての
コース以外では、各々攻め方を事前に設計しておく必要がある。
フロントナインの3ホールぐらいは当日の各ショットごとの調子の
確認に重点を置き、悪くてもボギーで収めるよう、堅実プレーの事。
4ホール目からは、当日の調子見合いで、その調子に合った攻めと
守りを各ショットごとに設計の事。
バックナインはフロントナインよりスコア改善(ラーニングカーブ)
に心がける事。バックナインは特にスタートホールが重要である。
昼食の間に運動神経もにぶり、集中力もリセットされた状態にある。
集中力は有限であり、長つずききしないので昼食時はリフレッシュ
に良い機会であり有効に使う必要がある。但し次のハーフのスター
ト前に集中力をどう戻すかが最も大事な事項である。最低素振りで
スイングイメージを前半ハーフのイメージに戻しておく必要がある。
これはなかなか実践出来ないで、後半大叩きにつながる事が多いの
で頭にたたき込んでおく必要がある。この事もあり、バックナイン
のスタート3ホールはチェックラウンドに心がける事。
2:ホールバイホールの設計
スタート前にスコアカードにホール毎に自分のパーを決めて置くこ
と。スコアカードに印刷されているパーはプロ、トップアマを対象
としたものであり、並のアマチュア用に印刷されていない。
各ホール毎にパーをきめそれをトータルしてパー80なり、85な
り決めて回る事。
普通のゴルフはHDCPが公認されている唯一のゲームである。H
DCPをたしてパープレーを目指すこと。甘くても進歩しないし、
厳しすぎても力みすぎになり、最近の調子に合わせた手の届く所に
置くこと。
大叩きしたホールの次は確実にボギーをとる守りのゴルフの事。結
果的に強引にパーを取りに行き、又大叩きのパターンが応応にある。
ボギーの確保により、次のホールから楽になり、挽回出来て行くこ
とが過去の経験である。
3:攻め(パーの確保)と守り(ボギーの確保)の使い分け
パーの確保はグリーン回りとパットの執念と集中力である。決して
フルショットのベストショット化ではない。ティーショットを含む
フルショットは安全に運んで置けばよい。設計力、集中力を持ち一
定リズムで頭を残し、左の壁を作り、振り切るのみ。
守りは大ミスショット後の次のシュットの状況判断である。殆どの
場合、次のショットでのリカバリーは不可能である。次のショット
は適当に運びその次のショットでチャンスを狙えばよい。
又、苦手ホール(ダボ以上多発)は苦手意識をなくす事が先決であ
る。確実性の高いクラブ選択に徹し、アプローチとパット勝負にか
ける事。(これによりパーチャンスあり)
攻めと守りの判断は速断要。迷う時は守りの事。
4:スタート前の練習について
フルショット、アプローチ、バンカー、パットと、全体の練習が望
ましい。ボールを打つ練習が出来ない場合でも、必ず素振りで練習
する必要がある。この場合の練習とは、ボールを打ち結果を見るこ
とが練習ではない。各々のショットのスイングチェックポイントを
頭から引出し、そのイメージのチェック、確認を行い、スイングに
対して、ぎこちなさ、違和感などがなくなり、納得できるまで素振
りし、このスイングをやれば大丈夫と思えるようなプラス思考でス
タートホールの各ショットに備える必要がある。
特に、大ミスに対するチェックポイントの確認を十分行う事。
練習クラブは、スプーン、7番アイアン、11番アイアンとする。
a:11番アイアン、7番アイアンでフルショットの練習
このクラブでスイングフイーリング、特に下半身の動かし方、
右膝の送りの感触を確認する。
b:スプーンでテイーショットとFWの練習
c:11番アイアン、7番アイアンでアプローチ、グリーン回りの練習
11番の50ヤードスイング、25ヤードピッチショット、
25ヤードピッチエンドラン、7番の15ヤードランニング
の各ショットのスイングリズムチェックを行う事。
d:パター
練習グリーンのストレートラインを捜し、歩測により10ヤ
ード、15ヤード、2ヤード、1ヤードの練習を行う。
特にショートパットは入念に行う事。
5:大叩き防止法(大ミスの次のショットでミスをしないコツ)
a:大ミスの次のショットがトラブルショットの場合
(例:林間内。林越え。崖下。極端な傾斜のライ)
ここからの脱出で又ミスを繰り返しホールアウトするとトリ、
4TH等の大叩きのケースが多い。防止法は以下。
・クラブ選択と脱出範囲の設定
不安感の先立たない得意なクラブで脱出範囲を大きく取
ること。とにかく、多少のミスショットでもFWに運び
次のショットの設計を楽にすること。
この時、脱出範囲までの距離設計(何ヤード打つか)を
曖昧にして、バンカーに入れたり、FWを横切り深いラ
フに入れて大叩きするケースを多く経験している。打つ
距離を定量化してショットの事。
持って行くクラブは3本(7、9、11番が基本)事前
に用意の事。
・ライに適合したアドレス、スイングのチェックポイント
基本的注意事項及びミスモードに対するチェックポイン
トを頭にたたき込み、、そのライで素振りし、距離感を
含めたショットイメージをつかみ取る事。
b:大ミスしたが、次のショットのライが良い(FW)場合
ロングホールの2NDショットでトップチョロを繰り返す癖
を持っている。大ミスの原因分析に自信がもてれば、同一ク
ラブで再ショットしてもよいが、原因が曖昧で、当日の調子
が悪ければ、6番アイアンにて刻みボギーセーブに徹する事。
c:グリーン回りで大ミスし、ここから大叩きするケース
ダボ以上になる最も多いケースである。これの原因は技術面
でなく、精神面であり、対策も同様である。根本治療はこの
状態に入らぬよう、グリーン回りで大ミス(バンカー出ず、
ホームラン。トップしグリーンオーバ。チョロしグリーン乗
らず等)しない事である。このミスはスコア的にはOBと同
じミスであり、このショットの日常練習がスコアメイクの重
要事項である。
不幸にしてこの状況に陥ってしまった場合は状況判断のクー
ルさの確保につきる。グリーン近くまで、順調にきて、気分
も最高に近い状況から一変し、気落ち、焦りで頭に血がのぼ
り、ショットの設計どころではなくなり、ピン、カップばか
り見て5オン、3パット等の悪夢のホールアウトになるのが
一般論、経験論である。瞬時に起こる事故であり、気持ちの
切り替え方のよい訓練である。
グリーン回りの大ミスの次のショットのライは一般に悪いの
が常である。この場合は4オン2パットのダボ設計に気持ち
を切り換えること。幸いにして4THショットのライ、条件
が余程よい場合は4オン1パットのボギー設計に集中する事。
6:集中力、クールさの確保法
経験から得た自信、余裕がないと真の集中力は生まれない。
ミスに対する不安、心配(池越え、谷越えショット)は誰でもある
が、これらを克服するシンプルな自分なりのチェックポイント(自
分のミスモードとその対策ポイント)を素振りで確認し、納得の上
アドレスに入る事。思い切ってスイングするだけの心境に持って行
くこと。
不調な時は出来ずらいがラウンド中の待時間の間にスイングチェッ
クを繰り返しフィーリングを取り戻るよう心がける事。この様なと
きは頭で考えポイントをつかもうとしても、逆効果(あーでもない
こうでもないと迷うだけ)であり、体でフイーリングを思い出す事。
クールさとは状況判断が出来るか、の問題である。気分転換法の問
題でもある。悪い事は原因分析を即座に行い、それ以外は即座に忘
れる事につきる。忘れるためには、早く歩く、走る等の機敏な動作
を行い次のショットの状況判断、ショット設計の時間を含めた余裕
を作る事であり、前回の悪いショットを考える暇を作らない事であ
る。
7:最近のラウンドのミスパターンのフイードバック
各ショット毎の留意点をラウンド前に整理し、スコアより、この課
題にチャレンジするよう目標を置くこと。
ベストショット率向上は究極目標であるが、これはシングルになっ
てからの目標である。現状の腕では、大ミスの回数低減、ミスの質
向上に取り組む事。ダボ回数ラウンド2回に収める事が目標である。
但し、これらの考え方はラウンド前に行うこと。コースに出たらミ
スをしない事の様に、何何しないではなく、何何をするの思考にも
って行く癖つける事。何何しない事の様な禁止、制約のマイナス思
考は体、頭を緊張、硬直させる弊害を作るだけで、ミスを出す環境
作りを自ら行っているようなものである。
ミス癖に対し、何に留意し、どうするかを考える肯定思考に持って
行く事。これは口で言うのは簡単であるが、コース内では実践出来
難いものである。ラウンドを通して、訓練していく必要がある。
(3)アドレス直前でショットについて考える事
状況判断により、距離、方向からクラブ選択を終えたあとアドレス動作
開始前に最低以下の点を素振りにてチェックし、スイングイメージを設
計しなければならない。
1:正しいアドレスのとり方
ドライバー:左足かかと線上やや右(左に置く癖有り)
フエアウエーウッド:ドライバーよりボール1個分右
アイアン:左右足まん中(リストはハンドフアースート)
ハンドダウン度の設定、ボール位置の設定
左右かかと、腰、肩、リスト位置のスクエアチエック(ボール前方3
0から50センチの目標物とボールとの仮想直線にてチェックし、顎
を引いて目標を再確認)
ボールと足の距離、太股とリストの間隔
ボール後方からの方向確認動作からアドレス完了(各動作のチェック
含む)までをリズム感よく行う事。(スイングリズムはこの動作から
始まり、生まれる為)
2:大ミス(個人ごとの癖)防止のチェックポイントの確認
○フルショット
a:リズム、タイミング感の狂い(全ショット共通)
素振りでリズム感確認。ラウンド中に突然ダウンスイングの
スタートのタイミング感の狂いでる場合有り。(テークバッ
クのトップ前にダウンスイングスタートしてしまう癖あり)
b:腰の左前への流れ(スエー)(特にドライバー)
ダウンスイングのスタート時左足内側で受け止める。右足か
かとはインパクト後ゆっくりあがる事。
危険な場合は多少距離を犠牲にしてでも安全策を取ること。
即ちスタンスを狭める事。
c:インパクト、フオローでの伸び上がり(特にFW、Lアイアン)
スイング中、目とボールの距離を変えないこと。
リストのハンドダウン度、リストと太股の間隔、上体の前傾
度をアドレスで入念にチェックの事。
○コントロールショット(40から60ヤード)
a:トップ癖有り。大ミスもリズムとタイミング(特にダウンス
イングのスタート)の大幅狂い。
b:トップ防止
腰の流れと目の玉の早動きによるトップが大半。原因は事前
スイングリズムノーチェックによる早打ち。
c:ダフリ防止
インパクトでの沈みこみ。頭の高さを変えない事。
○アプローチ(30ヤード以下)
インパクトでの起き上がり、合わせによるプッシュアウトミスが多い。
a:小さなテークバック故リズムとタイミングミスからくるヘッ
ドアップによるトップミス、インパクトでの沈みこみによる
ダフリミス有り。
b:テークバックのトップからダウンスイングのスタートのタイ
ミングが早くなる癖あり。このタイミングを何回かチェック
の上ショットの事。又インパクトで合わせる癖もあり、バッ
クスイングに見合ったフオローまでいっきに振り抜く事。
○グリーン回り
ロングパット同様インパクトでの合わせ癖、早打ちによるトップ、
起き上がりによるプッシュアウトの癖あり。
a:スイングリズム感の素振りによる確認。
b:テークバックのトップからダウンスイングのスタートのタイ
ミングが早くなる癖あり。このタイミングを何回かチェック
の上ショットの事。又インパクトで合わせる癖もあり、バッ
クスイングに見合ったフオローまでいっきに振り抜く事。
○バンカーショット
a:クロスバンカー
ダフリ防止の為、足が砂に潜った分クラブを短く持ち、ややア
ップライトにあげ、ヒールアップをしないコンパクトスイング
に徹する事。
b:ガードバンカー
・共通
ダウンスイングで前方スエー癖あり。これはダウンスイング
のタイミングが早い事による。左足体重にしダウンスイング
時、左足内側で壁を作り、リズム、とタイミングに最大の注
意を払うこと。又ダフリ癖もあり。バンカー内の距離大でこ
のミスが致命症となる場合は、テークバックをアウトサイド
に上げ、ソールの腹で砂を取る事。
・距離のある場合(40ヤード前後以上)
SWでクリーンに打つ。
・中距離(20ヤード前後)
フエースはスクエア。ボール1個分後方にソールの腹を落と
す。
・短距離(10ヤード以下)
フエースを開き距離感を出す。(小さなバックスイングのシ
ョットは難しい為)
・目玉の場合
ボールは両足かかと中央やや右。ハンドフアースト。テークバ
ックは真上に上げ、ダウンスイングは打ち込むだけ、フオロー
不要。
この方法は20から30ヤードの転がしバンカーショット、
左足下がりのライのバンカーショットにも応用できる。
○グリーン上
方向に対してスクエアに立つ事は基本中の基本である。
ミス癖としては、引っかけ、ダフリを持つ。
a:ロングパット
ショート癖を持つ。これは距離の定量把握をしないで、単な
る感で適当に打ってしまう事と、ストロークの設計と異なり
インパクトで合わせる事が大半である。この点に注意してス
トロークの設計どうり思い切って振り切る事。
b:ミドルパット
これも、ショート気味が多い。1Mショートにならぬよう注
意の事。
c:ショートパット
引っかけ癖をもつ。引っかけが多くなると、調整して合わせ
癖(左手甲を引く)がでる事がある。
引っかけは打ち急ぎ起因が大半頭と目を残しリズム感のみ心
がけてストロークの事。日頃の練習から余程のフック、スラ
イスラインでない限り入って当り前である。このイメージが
出るようアドレス、素振りを行う事。
3:各種ライに対応したチェックポイント
a:前上がり(要注意ライ)、前下がり(得意のライ)
ボール位置はライが良い場合は中央より左寄り、ラフが深い時は
中央。爪先体重(前上がり)、かかと体重(前下がり)、スタン
ス幅大で下半身を堅め、手打ちに徹する。
傾斜大は小さなクラブで刻む事。
b:左足上がり(得意のライ)
ボール位置は左足かかと線上。傾斜に沿った右足体重のままスイ
ング。
c:左足下がり(要注意ライ)
ボール位置は右足かかと線上。傾斜に沿った左足体重のままスイ
ング。テークバックはアウトサイドに上げ、フオローは傾斜に沿っ
て低く出す。特に頭を残す。
(4)フルショットの設計法
1:横方向のばらつき低減
○スイング軌道安定化のチェックポイント
a:テークバック
上記アドレス後テークバックスタート前に集中(書道の筆
を降ろす前の心境)出来る事
スタートは背骨を軸に肩からスタート(30センチリスト
はアドレスのまま)
b:トップの位置
頭と右肩の間(フラット癖有り)。高さはボールを投げる
時のトップの位置
テークバックからトップ迄速からず、遅からず。どちらか
と言えばややゆっくり右の壁は右足内側で受ける。左足の
膝は前に出ない事左足かかとは上げすぎない事。左足親指
付け根の骨の部分で支える事
c:ダウンスイングのスタート
トップ位置確認後、少し間を置き、いっきにフオローまでリ
ズム感よく振り抜くのみ。リズム感はフオローのフィニッシ
ュのゆっくりしたリズム感から生まれる。
d:インパクトゾーンのイメージ設定
左の壁(右足体重から左足体重への移動)は左足の内股で受
ける。左膝が流れる癖有り。
インパクトそのものはスイング中、絶対考えないこと
(瞬時にはイメージも出来ぬし、リズムを狂わせ大ミス誘発
するだけ)。頭を残し、リストを30度前へ出た静止で、ラ
ウンド中の暇な時に時々チェックの事。
e:フオロースルーとトップの位置
大きな円弧のフオロースルー。トップの位置はテークバックの
トップ位置と左右対称。
トップの位置はインパクトイメージと共にラウウド中の暇な
時に良くチェックの事。
○縦方向のばらつき低減(ダフリ、トップのミス含む)
a:スイング軸の安定化(左腰の左前への流れ、スイング中の
起き上がりの癖有り)
b:スイング軸の左右ブレ(余り気にしない)
c:スイング軸の上下ブレ
ボールと頭の位置(左右、上下共)が常に一定。軽い左右
は全く問題なし(体の回転の為)。上下は不可(トップで
の左足体重残りと左肩の落ちに注意)
(5)アプローチショットの設計法
1:コントロールショット(40ヤード以上)
a:方向性のポイント
フルショットと同じ(アドレスのスタンス、腰はややオープン、
肩は常にスクエア)。スイングリズムの一定化。柔らかい膝の
使い。頭は残す(球を追わない。目の玉を動かさない。インパ
クゾーンのヘッドの残像が見える事。頭を残しても目の玉のヘ
ッドアップがあると残像見えぬ)
b:距離感のポイント
何ヤード(5ヤード単位)のショットか定量化決定し、距離に
合ったテークバックのトップの位置(スイングリズムは常に一
定)を決め素振りで何度か検証後(距離感の設計)集中してス
イングするのみ。(インパクトで合わせる癖有り。ヘッドを走
らせる事)
2:アプローチショット(30ヤード以内)
a:方向性のポイント
アドレスで決まる。40ヤード以上のアプローチの項と同じ。
b:距離感のポイント
クラブはピッチングウエッジが基本。フラットに近いライで高
い球が必要な場合(サンコーCCのような砲台グリーン等)の
みサンドウエッジ使用。この場合のテークバック量はPWのそ
れより10ヤード多めのテークバック量必要。
(6)グリーン回りの設計法
ラウンド中のこのショットは設計を忘れ、寄せたい願望だけが先行し、
ショットに集中出来ないで大叩きするケースがある。
1:ピッチショット
クラブはサンドウエッジ。
基本的には行わない。小さな砲台グリーン等特殊な場合のみ採用。
ショット法はピッチエンドランと同じ。
2:ピッチエンドラン
クラブは10番使用。多少上げる必要な時のみ11番使用。
ミスはアドレス、リズム、タイミングの狂いのみ。素振りで必要な
ヤーデージ(定量値を頭にたたき込む事)の設計、確認を十分行い
ショットの事。但し、スロープレーは絶対不可。
3:ランニング
パッテイングと同じ。クラブは7番使用。
インパクトでなぜる癖あり、ヒット感を持つ事。またダウンスイン
グスタートのタイミングが早くなる癖もあり。この点の設計を素振
りで十分確認後ショットの事。
(7)グリーン上の設計法
スイング中頭を動かさない事。スイング終了後のボールの行方の見方は
ゆっくり頭を動かし、ライン、距離感を確認の事。ボールの行方を早く
する癖をつけるとヘッドアップ起因によるミスにつながる。これはパッ
テイングに限らず、全ショットに言えることではあるが。
リズム感はボール後方からアドレスに入る動作からショット後のボール
の行方確認完了までの一連の動作に必要。
1:ロングパットの距離感
確実に2パットで収める事を考え。ヤーデージの設計(10ヤード
以上は歩測)を行い、感でショットしない事。
距離に合わせた、バックスイング量の設計を行う事。スイングスピ
ードは常に一定。この確認も十分素振りで確認の事。
上り、下り、順目、逆目の距離感はカップの位置を仮想的に移動し、
必要フラット換算ヤーデージを設計の事。切れ方については、狙い
を定め、方向はカップではなく手前の目印にアドレスする事。
2:ミドルパットの距離感、方向性
1パットで収めるぐらいの距離、方向性設計と集中力が必要。
ロングパットに加えて、方向性の設計を十分行う事。
3:ショートパットの方向性
強めに、まっすぐ引いて、まっすぐ出す事だけを考え、思い切って
打つのみ。50センチオーバーで打つ事(カップ先すぐで止まる距
離感ではラインを難しくするだけ)
ボールの行方を見るなといっても、見たくなるのでアドレスの視界
の中にカップも入れて置くこと。但しショット後も目の玉を動かさ
ない事。目の玉を動かすと、ヘッドアップと同じミス(リズム早く、
引っかけの原因になるとなる)
引っかけを恐れて合わせる事があるが、これはフオロー少による。
まっすぐ出す事を言い聞かせる事。

以上、参考例として私の例を紹介致しました。
皆さん自身も「自分のゴルフ」を纏めて下さい。
くれぐれも私の例を鵜呑みにしないで下さい。同じ結果になることはあり
得ません。十人十色なのですから。
所で、スコアアップの為だけでゴルフをするのは如何なものでしょう。ス
コアに拘りすぎると、大叩きした時に不機嫌になったり、暗い雰囲気にな
ったりして本人の不快感以上にパートナーに迷惑をかける事が結構多いも
のです。
「楽しいゴルフ」「面白いゴルフ」「またやりたくなるゴルフ」等々パー
トナー全員が(勿論キャデイーさん含めて)エンジョイ出来なければゴル
フでは無いでしょう。
ついでに私のラウンドの経過を紹介しましょう。
100前後の頃は90前後の仲間が多かった事も有り、仲間のスコアを羨
ましく思いながら「自分は90切るのは不可能に近い」で、思いっきり楽
しむゴルフでした。その後ラウンド機会が多くなりました。
その内に90切れる事が多くなり偶に80強が出だした時には欲が出てき
て、スコアに拘りすぎの楽しさ半減ゴルフが続きました。
それで「何の為のゴルフか?」に気ずき、楽しもうと考えを切り替えた所
、しばらくして腕は上がっていないハズなのに70台が程々の頻度で出だ
した経緯が有ります。気持ちの切り替えは口で云うのは簡単ですが、実行
は難しいものです。
「スコアアップの為の真剣なゴルフ」と「パートナーを含めたエンジョイ
ゴルフ」は両立します。もっとはっきり言うとエンジョイゴルフでなけれ
ばスコアアップは出来ません。ショット、ストロークの集中力確保はスコ
アアップの為には重要です。1ラウンドで集中力が必要な累計時間は約3
0分前後です。残り3時間半弱は自由時間です。この3時間半を思いっき
りエンジョイ、リラックスして初めて、真の集中力確保が可能になるので
はないでしょうか。
「スコアアップ」と言う目標を持ち、エンジョイゴルフ!
これが私のゴルフの目標です。大叩きしったて、エンジョイしましょう。
大叩き経験を一杯ため込んで、今後のゴルフで徐々に減らす楽しみが出来
たのですから。
スコアなんて、やってみなければ判りません。当然ばらつきます。各回で
一喜一憂していてもスコア向上には弊害のみでしょう。おおらかにスコア
アップしていきましょう。ではご健闘を!
以上
以下は上記の「スコアアップの為の練習方法について」の補足です。


本内容はアドバイスめいた書き方になっていますが、皆さんに対してアド
バイスをしているつもりは有りません。一つの考え方の例と捉えて下さい。
「スコアアップの為の練習方法について」で自分のゴルフをフアクトフア
インデイングして自分自身の当面、中期、長期の各課題の設定がスコア向
上に重要である事を書きました。簡単に云うと「パー(100を切れない
人はボギー)を取る練習より、ダボ以上を叩いた原因の練習を当面の重要
課題とすべき」と云う事でした。所で、皆さん、練習課題は何を根拠に作
っておられますか?
特にスコア向上の為の当面の重点課題の設定法は多分、最近の実際の数ラ
ウンドでスコアを落とした原因を「頭の中の記憶」の中から整理してそれ
ぞれの「課題」を設定されておられる事と思います。が・・・。「頭の中
の記憶」は誤解が多いのでは?と言うのが、今回の問題提起なのです。以
下くどくど書いていますが言いたい事はこの事です。
最近、私の課題を再再整理してみました。以前から、ゴルフのデータベー
スを作っており、これにもとずいて「課題」の設定をしておりました。再
整理前後で正反対の課題になったと言う程の事は有りませんでした。しか
し、かなり差があった事と課題がより具体的、定量的になりました。そこ
で「頭の中の記憶」で課題を設定されておられる方は、以外と「スコア向
上の為の効率的な当面の重点練習課題の設定」に問題が有るのではと思い
、このライブラリーを作る事を思い立った次第です。
「スコアアップの為の練習方法について」の補足と云う意味と、以下に上
記ゴルフデータベースで整理した結果の具体例を紹介したいと思います。
以下は「スコアアップの為の練習方法について」と重複していると思いま
すし、回りくどい文章で判りずらい内容で恐縮ですが、そこは皆さん自身
で翻訳頂きたいと思います。

練習の目的は運動不足解消、ストレス解消等多々あると思いますが、スコ
ア向上を真剣にお考えの方は、主として、短期的なスコア向上の成果期待
し、練習されていると思います。課題の多さと項目は人それぞれでしょう
。課題の多い人程、効率的な練習が必要と思います。あれも、これも同時
に同じ様な密度で練習しても、上達は望み薄です。効率的な練習は効率的
な練習課題の設定から始まると思います。
効率的な課題の対策手法に「80、20の法則」と云うのがあります。こ
れはゴルフにも当てはまると思います。正しい事実認識から出てくる課題
で主要因となっている20%を対策すれば80%の対策効果が生まれると
云う意味だったと思います。ここで大前提になるのは「正しい事実認識」
です。
要はこの20%の課題が何なのかを見いだしさえすれば、効率的に対策出
来ると云うわけです。逆にいうとこの20%の項目が「勘違い」等で誤っ
た課題設定になっていたり、短期目標を実力以上に高くとりすぎとか、逆
に自信喪失等で知らず知らずに80%の項目を対策しようとしていたらど
うなるでしょう。おそらくスコアは纏まるどころか、かえって課題を増や
し、スコアは悪化すると思うのです。
本来、練習を継続していれば、その結果、スコアは良くなっていかなけれ
ばなりません。平均スコアが変わらないと云う事は練習効果無しと云う事
でもあります。まして、スコアが悪化すると云う事は誤った練習をしてい
るといっても過言では有りません。
但し、ゴルフは1つ課題を対策すると終わったというものでは有りません
。1回の練習の中で「課題の対策」の為の練習と同時に「今のレベルを維
持」する練習、当面、中期、長期課題の練習の最適なバランスを取る事は
重要です。20%だけの練習ではバランスが崩れます。「あれが出来れば
、これが出来ず」になってしまうと言う例はかなり聞くところです。あく
までも何を重点にするかが重要です。
練習中に「あるショットが悪いから」と突然、練習課題を変更してしまう
事もありがちです。これは「課題の設定」を実際のラウンドでの課題でな
く、練習場での結果を「課題」にしてしまうという誤った練習の典型例と
思います。これでは練習しているのか、課題を増やしに来ているのか判り
ません。練習課題は実際のラウンドでのデータから設定すべきで、当面の
重点課題と、中、長期課題をよくわきまえて練習する必要があります。
例えば、中長期課題のドライバーショットをしてみた結果、その日はいつ
もより調子が悪い為、これを良くしようとするような練習の仕方は感心し
ません。これはあくまで中長期課題であり、即成果を求めるものでは有り
ません。こういう時はこの課題はいつもより練習量を抑えた方が弊害が少
なくなります。調子の悪い時にいくらなかなか解決出来ない、中長期課題
を練習しても無駄というものです。あくまでも、初心通りの当初の当面課
題を重点に練習すべきです。そして、これは簡単に諦めてはいけません。
精神論で恐縮ですが、執念を持って、完璧とはいかずとも、それなりに効
果が出るまで繰り返し、練習で身に付ける事が重要です。
これは口で云うのは簡単ですが、実行は難しい事と思います。上記の視点
で見ると、かなりのゴルフアーが効率的な練習をしていないように思いま
す。当方もその部類に入かも知れません。身近なゴルフ仲間の殆どがそう
です。練習場で練習している知らない人でも、そのような人を多く見受け
ます。フルショットミスがスコア悪化の主要因ではないのに、フルショッ
トが不十分(特に他人と比較してしまって)と思いこみ、その練習ばかりし
てしまっていたりします。
アプローチショットが主要因なのに、練習場では練習出来ないと思いこん
だりして、練習しない等などです。又パット数が良くないのに、日頃パッ
ト練習もせず、コースにいってもスタート前にパット練習も殆どしないか
、練習しても漠然と「カップ」に入れる練習ばかりしているといった具合
です。当日のグリーンの早さと、ストローク量と距離の関係の確認と、正
しいストロークが出来ているかの徹底チェックが必要なのです。カップに
入るかどうかの練習は逆効果になりかねません。
アプローチでザックリとかトップしてホームラン等の大ミスはドライバー
で方向良くぶっ飛ばす技術等に比べれば、比較的簡単に対策出来ます。例
えば、アプローチ、グリーン回りのコントロールショット、パット等は小
さいスイングであり練習場の様に広い場所を必要有りしません。素振り等
の工夫次第で十分スイング作りの練習は可能になります。
またこの技術はフルショットの基本と全く同じなのです。簡単に言うと3
次元のスイング軸をぶらさないスイングです。アプローチの大ミスをなく
す事はフルショットを良くする事にもつながると思います。スイングの基
本はシンプルなものでドライバーからパター迄、デイテールが異なるだけ
で基本は同じなのです。一般にスイングについては情報過多等で「頭でっ
かち」になりがちで、スイングを難しくしすぎていると思います。ゴルフ
は全ての面で、如何にシンプルに出来るかで、上達度が決まると思います。
課題の設定の考え方も色々あると思います。例えば、パーオン率が低くア
プローチ、バンカーショット等の小技系のショットが多く、これらが余り
得意でないと云う人がいるとします。対策の方法は以下の2つ有ります。
1:小技を必要としている根本原因がパーオン率の低さにあるから、フル
ショットを重点練習課題とする。
2:根本原因はパーオン率の低さにあるが、ミスはつきものであり、ミス
後のリカバリーの為に小技系を重点練習課題とする。
一見、1が正論と言えるでしょう。これがビジネスならそうでしょう。ビ
ジネスで2の消極的な手法をとればそのうちに「倒産」かもしれません。
上記の例はさらに次のようなゴルフアーに分類出来ます。
1:悪くてもボギーでおさまり、ダボ以上は殆ど叩かない。
2:パーも多いが、ダボ以上も多い。
1は「パーオン率の向上」が課題、2は「小技が課題」と考えられるかも
知れません。考え方はいろいろあり、どれが正解かは個人差の出るところ
と思います。1は「パーオン率の向上」が重点課題と考える方が正論かも
知れません。しかし当方は躊躇なく、共に小技を重点課題とし、パーオン
率向上は中、長期期課題とすべきと思っています。小技は全ゴルフアーの
永遠の課題なのです。極論を云うとHDCPがよければ良くなる程小技が
重要になります。上達していくと小技が不要になる事はあり得ません。
ドライバーショット等ががいくら良くても、パーが取れる保証は有りませ
ん。一見ゴルフが楽になるとか、スケールの大きなゴルフが出来ると錯覚
するだけです。スコアが纏まらなければ、フルショットがいくら絶品でも
意味がないのです。そう言う意味で、カップに近いストローク程重要です
。カップから遠ざかるショット程、スコアメイク上は適当で良いのです。
又、適当で良いと思えば、苦手なものでも力みが取れて大ミスが激減する
と言うものです。逆にフルショットが苦手でも小技でパーセーブは可能に
なります。又、小技が上達すれば、ダボ以上は激減し、大幅なスコア向上
に直結します。ローハンデイの人もHDCPを維持できます。小技を重点
課題としながら、フルショットのような大技を徐々に良くしていけば良い
ことと思います。
大技も小技も良くなれば、すぐにHDCP 0 になれると思います。私
のラウンド経験から、シングルでも両手シングルと言われる人はそのどち
らかに欠陥がある人で、片手の下の方になれば全てが良いと言うより大技
、小技のバランスが取れているだけなのです。真に頭脳的なゴルフをラウ
ンドで実行出来る人が片手の下のシングルと思います。大技だけでHDC
P0近くの人もおられますが、スコアのばらつきも多く、簡単に80台を
叩いてしまう人を見受けます。アマチュア選手権、倶楽部選手権等の長丁
場(例えば72ホールストロークプレー)の試合等でブッチギル事も有る
でしょうが、簡単に崩れる事も多いようです。どんなゴルフスタイルを取
るかは個人の好き好きでどうでなければならないと申し上げるつもりは有
りませんが。
タイトルから脱線し「小技の重要論」になってしまいました。

皆さんが最も悩まれ、最も知りたい事がこの事と思いますが、私の知識が
プアーな事で記載不可能です。
現状での根本対策はホームドクターの様なレッスンプロを作り、みてもら
うしか方法は知りません。但し殆どのプロは何も言わなければ商売上から
か、フルショットのスイング中心にレッスンすると思います。今のあなた
のスコアメイクにとってそれほど重要でない、かなり高度な事を教える可
能性が大です。こういう例は多く見受けます。もしあなたの当面の重点課
題がアプローチショットの場合であればプロに自分のミス癖を対策するア
プローチショットを教えて欲しいと指定すべきです。バンカーショット、
グリーン回り、パッテイングとかについても同様です。
レッスンを受ける側に主体性がなければ、あなたに最も必要な事でなく、
一般的な事を教えられるだけでスコア向上に結びずかないことになります
。スコア向上の実績程、どんな練習より良薬はありません。逆に言うとス
コアが向上しないような練習のやり方は実際のラウンドでは得意なショッ
トでも、いとも簡単に崩れる事が多いものです。スコアに見合った練習で
着実にスコアを向上し、ステップバイステップで当面の重点練習課題を作
成し、実行する事を勧めるのはこの為です。練習場では良いショットを打
っているのに、スコア纏まらない人を多く見受けます。このような人は上
述した事に問題があると言っても過言では有りません。メンタルなゲーム
故の特徴と思います。
次に「事実に元ずくデータから出てくる、当面の重点練習課題の設定法」
の例を紹介しましょう。 紹介といっても、私のゴルフの実態がどうなっ
ているかのデータの羅列が主で、結論の「当面の重点練習課題」は何かは
あえて詳細は記載していません。皆さんが、自分のデータと仮定した場合
、どう考えられるか試され、このデータベースに意味が有るかどうかの判
断材料にして頂ければと思います。
1:最新の10ラウンドスコアと内容
平均 ベスト ワースト
スコア 83・8 76 93(PAR73)
パット 33・0 31 33
バーデイ数 0・7 2 1
パー数 7・1 10 5
ボギー数 8・2 6 4
ダボ数 1・8 0 7
トリ数 0・2 0 1
ダボ換算数 2・0 0 8・5
0パット 0・1 0 1
1パット 4・3 5 5
2パット 12・1 13 8
3パット 1・5 0 4
パーオン率(%) 30 50 6
ボギーオン率(%) 60 50 72
ダボオン率(%) 8 0 11
トリオン率(%) 2 0 11
FWキープ率(%) 74 71 57
・ダボ以上を叩いたショット原因(最新10ラウンド平均の回数/ラウンド)
TSOB TSチョロ FS方向ミス FSチョロ トラブル対応 APオーバ APシヨート
0.2 0.3 0.2 0.1 0.0 0.0 0.1
寄オーバ 寄ショート BKオーバ BK出ズ 3PAT 計
0.1 0.1 0.0 0.0 1.0 2.1
・ボギーを叩いたショット原因(最新10ラウンド平均の回数/ラウンド)
TS方向 TS距離 FW方向 FW距離 MI方向 MI距離 SI方向
0.4 0.5 0.9 0.6 1.0 0.7 0.2
SI距離 寄オーバ 寄ショート LP寄らず SP入らず 計
0.9 0.6 1.2 0.3 0.9 8.2
・ダボ以上を叩いた動機的原因(未だ1ラウンド分のみです。回数/ラウンド)
リズムが早い リズムが遅い アドレス向き アドレス力む スイング力む スイング軸振
3.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ライ対応ミス ヘッドアップ 状況判断誤る 無我夢中 欲張り過ぎ 無謀な攻め 計
0.0 1.0 4.5 0.0 0.0 0.0 8.5
・ボギーを叩いた動機的原因(未だ1ラウンド分のみです。回数/ラウンド)
リズム感悪い アドレスミス 軸の上下振れ 軸の左右振れ ヘッドアップ 傾斜地のミス
0 1 0 0 1 0
ライ判断ミス 距離判断ミス 方向判断ミス 集中力の欠如 状況判断誤る 欲張り過ぎ
0 1 0 0 1 0
2:ショット、パット分析(最新68ラウンドの分布データ)
パットの距離等はスロープレーの問題からそう歩測も出来ませんから、か
なり主観的な数値では有ります。ここで云うパットの距離等はグリーンに
乗ってからの距離であり、グリーン回りからパターを使った時の距離は含
まれません。
尚、スコアの概略は以下の通りです。68ラウンド中19ラウンドのバッ
クテイー(7300Y台13回、6800Y台6回)を含んでいます。殆
どが6300〜6500Y台のレギュラーテイーです。
68R 平均スコア 86・1 平均パット数 35・1
68R ベスト 76
68R ワースト 98
2・1ショット関係
2・1・1 FWキープ率(1ラウンドの平均値)の分布
率(%) 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100
頻度 00 01 00 00 02 02 00 07 10 01 09 11 03 13 08 01
2・1・2 クラブ別ショット結果、良否分布
1ST SHOT 2ND SHOT 3RD SHOT別になっています。
例 1WG:1番ウッド良好(GOOD)
1W可:1番ウッドまずまず(可)
1WN:1番ウッド不可(NG)
1ST−SHOT 2ND−SHOT 3RD−SHOT
1WG 546 3 0
1W可 247 2 0
1WN 157 1 0
3WG 4 22 1
3W可 2 19 1
3WN 5 8 2
4WG 2 106 15
4W可 3 82 18
4WN 8 72 8
5WG 17 45 8
5W可 21 37 5
5WN 14 54 5
3IG 0 0 0
3I可 0 0 0
3IN 0 0 0
4IG 21 25 4
4I可 17 34 5
4IN 18 19 4
5IG 15 21 4
5I可 19 21 6
5IN 15 23 6
6IG 9 23 15
6I可 9 32 16
6IN 9 37 9
7IG 10 22 22
7I可 2 27 42
7IN 3 29 27
8IG 11 24 11
8I可 8 25 12
8IN 2 26 8
9IG 13 17 21
9I可 14 18 17
9IN 2 19 16
10IG 0 33 27
10I可 0 20 28
10IN 0 8 27
11IG 0 24 34
11I可 0 17 55
11IN 0 14 22
SWG 0 21 61
W可 0 39 114
SWN 0 15 59
PTG 0 8 16
PT可 0 6 17
PTN 0 2 10
計 1223 1100 778
良好 可 不可 計
ショット数 1223 1100 778 3101
率 40% 35% 25% 100%
不可ショットのみのミスモード別分布を以下に示します。4TH SHOT以上は
除いて有ります。結果オーライは不可カウントです。各ミスモードは中ミ
ス、大ミス含みます。その比率迄は不明です。
ミスモード 1STーSHOT 2NDーSHOT 3RDーSHOT 計
トップ 41 122 30 193
ダフリ 16 75 39 130
ヒッカケ 108 52 15 175
プッシュ&スライス 67 50 14 131
シャンク 2 8 5 15
CBK出ズ 0 1 0 1
CBKトップ 0 3 2 5
CBKダフリ 0 3 2 5
トップGRオーバ 0 9 12 21
トップGR奥BK 0 0 4 4
グリーン回リ-----------------------------------------------------------------------
寄ラズオーバ 0 3 9 12
寄ラズショート 0 8 27 35
GBK出ズ 0 1 4 5
GBKホームラン 0 4 6 10
GBK出ダケ 0 1 6 7
計 234 340 175 749
2・1・3 ピン狙いのショットの距離精度分布データ
・パーオン時とそれ以外のショット
・グリーン周辺約10ヤード以内からのショット
1:グリーン周辺 :ピッチエンドラン又はピッチショット
2:グリーン端 :ランニングショット
3:ガードバンカー:SWショット
の3種類に分類しています。
ピン迄の距離 パーオン時 パーオン以外 * グリーン周辺 グリーン端 バンカー
[Yard] 頻度 頻度 * から(頻度) から(頻度)から(頻度)
0.3 1 16 * 2 10 0
0.5 0 19 * 1 11 0
1 5 50 * 4 28 8
1.5 16 67 * 12 28 18
2 14 76 * 12 24 21
3 31 124 * 15 47 22
4 15 32 * 9 7 7
5 54 107 * 15 31 41
7.5 71 102 * 18 13 40
10 76 63 * 6 6 38
12.5 37 18 * 1 1 14
15 72 42 * 4 3 27
20 21 15 * 1 1 13
25 13 3 * 0 0 5
30 2 1 * 0 0 0
35 0 0 * 0 0 0
2・2 パット関係
2・2・1 1STパットの距離(ヤード)分布
距離 0.3 0.5 1 1.5 2 3 4 5 7.5 10 12.5 15 20 25 30 35
頻度 26 21 58 88 99 159 50 172 176 145 57 116 37 16 3 0
2・2・2 2NDパットの距離(ヤード)分布
距離 0 0.1 0.3 0.5 1 1.5 2 3 4 5 7.5
頻度 253 285 115 140 188 109 47 48 6 10 0
2・2・3 1STパットの距離とパット数分布
1ST PAT距離(Yard) 1PAT化率(%) 2PAT化率(%) 3PAT化率(%) 4PAT化率(%)
0.3 100 0 0 0
0.5 90 10 0 0
1 64 36 0 0
1.5 59 34 7 0
2 46 52 2 0
3 22 74 4 0
4 22 74 4 0
5 9 78 12 1
7.5 5 74 19 2
10 5 78 17 0
12.5 2 61 37 0
15 2 60 36 2
20 3 57 41 0
25 0 31 69 0
30 0 67 33 0
35 0 0 0 0
2・2・4 2ND パット距離とカップイン率分布
2ND PAT距離(Yard) カップイン率(%) カップ外れ率(%)
0.3 99 1
0.5 95 5
1 77 23
1.5 50 50
2 40 60
3 27 73
4 0 100
5 31 69
7.5 0 100
2・2・5 1ST パット(ミドル、ロングパットのみ)のカッ
プ迄の距離とストローク結果のカップまでの残り距離
分布。
残り距離別の頻度
1ST PAT距離 0.1Y 0.3Y 0.5Y 1Y 1.5Y 2Y 3Y 4Y
5 49 24 38 24 14 2 4 0
7.5 25 30 33 43 17 15 3 0
10 10 19 32 45 22 4 3 1
12.5 2 6 2 20 12 8 5 0
15 4 6 12 33 23 12 17 2
20 2 0 2 5 11 2 10 2
25 0 1 0 2 1 1 6 1
30 0 0 0 1 0 0 0 0
これらのショット、パット分析データを最初に見て驚きました。このデー
タ処理をするまでの印象と、かなり違っていました。即ち、得手と思って
いた事がそれほどでもなく、不得手と思っていた事がまずまずだったので
す。当面の重点練習課題を間違える所でした。例えば以下のような事です。
・ミス癖はプッシュスライス、トップが多い様に思っていたが以外とあ
らゆるミスが良く似た頻度で有る事。
・グリーン周辺、端からの寄せはもっと良いと思っていましたが、3ヤ
ード以上になってしまっているのが多すぎる。
・パーオン時に10ヤード以内に寄っている確率が以外と多い。もっと
悪いと思っていた。
・ミドル、ロングパットの距離感が悪い確率多すぎる。
・ショートパットのカップ外し率が以外と多すぎる。
等です。
これは得手な事は良いことだけ覚え、又パートナーから「うまい」とおだ
てられ、良い印象になりがちなのと、不得手は悪い事だけ記憶が鮮明にな
りマイナス思考になりがちなのが原因かも知れません。得手が少なく、不
得手が多い人は、悪い記憶が多すぎて、実際以上に下手と思いこんで、マ
イナス思考になりすぎ、ゴルフを難しくしているかも知れません。
私の場合、当面の重点練習課題はダボ以上を叩いた原因が課題です。ボギ
ーを叩いた原因と共通項目は含まれます。これらのデータを纏める前は、
そろそろボギーの低減の課題に重点を移そうと思っておりました。しかし
、ダボ以上が10回平均で2回/ラウンド有ることでもあり、こうしてデ
ータをみればグリーン周辺のショットと、パッテイングが当面の重点課題
と言う事がはっきりしました。又、これらの具体的課題が見つかりました
。具体的な対策案は決まりました。これ以外のボギーを叩いた原因につい
ては中、長期課題として、あたふたしないでじっくり取り組んで行こうと
思っています。
以上、皆さんと全く関係ない個人データを長々書き込み失礼しました。云
いたかったのは「記憶」に関する事です。あるラウンドの何番ホールで、
テイーショットのOBはどんな球筋だったか等の単一現象の記憶は間違う
事は少ないと思うのですが、統計的な事柄は「頭の記憶」ベースは以外と
事実と異なる事が多いと云う事です。皆さんも上記の様なデータの一部で
も記憶は曖昧と思います。以外と誤った練習課題になっていてスコア向上
の遠回りになっている事も有るのではないでしょうか。
頭の中の記憶から出てくる課題と、データから出てくる課題が異なってい
ることが多いと云う例でした。当面と中、長期の重点課題(練習、ラウン
ド)の設定と実行にはゴルフデータベースは役立つと思っています。但し
、当方のゴルフ仲間からは「馬鹿げたデータベース」と評されているのは
事実です。確かに、これが有効かどうかは今後もスコアが着実に向上する
かどうかにかかっており、今後が楽しみです。こんな馬鹿な事をやるのは
「凝り性」と「理工系」の悪癖かも知れません。
私は、はっきり云ってパソコンはビギナーです。パソコン・アレルギーで
も有りました。始めた動機はスコア向上の為でもなく、練習課題を明確に
する為でも有りませんでした。88年から週一ゴルフを始めた所、これだ
けおおくのラウンドをして、ゴルフが終わっても、具体的なものが残らな
いのはもったいないと言う「貧乏根性」から、スコアくらいは記録に残そ
うと思いワープロに簡単なデータを打ち込んでいました。数年くらいして
、計算が面倒で出始めのノートパソコンを購入しロータス123で見よう
見まねでパソコンの世界に入っていったのが始まりです。
そのうちにスコアの結果だけでなく、ラウンドの結果をA4サイズ1枚に
全ショットの結果とラウンド課題、印象等を纏めた「ラウンド日記」を書
くようになりした。子供の頃から日記等文章を書くことは最も苦手な事で
したから、この年になって「好きになれば何でも出来る」と言うのを実感
しています。3日坊主と思っていましたが、ここまでつずけると、スコア
分析等へのデータ入力とこのラウンド日記の入力完了で始めてゴルフが終
了したと言う不思議な習慣になってしまいました。
ラウンド日記は当日の全ショット他を思い出しながら決まったフオーマッ
トから選択、コピーするわけですがそれでも、作成に約30分掛かります
。なれてくると全ショットが鮮明に思い出され、2ラウンドしたような気
分です。パートナーのラウンドも覚えていること多く、パートナーから学
んだ事も書くようにしており、ラウンドの修行には有効です。どんなパー
トナーからも学ぶ所は多岐に渡り、勉強になります。最近はシングルさん
よりビギナーの方のほうから学ぶ事が多いように思います。どちらかとい
うとシングルさんに対してはかえってスコアメイクについて「厳しい」見
方をしがちです。
今になってこの「ラウンド日記」の全ショットのデータが役だってきたと
云うわけです。元々目的が異なる文字情報ですから、これらを数値変換し
てロータス123で処理している為、大変なマクロ処理量を必要としまし
た。(68ラウンド全体のショット分析フアイルは6・5MBになってし
まいました。その内にメモリー16MBでは足らなくなりそう。WIND
OWSはメモリーの大メシぐらいですね。)プアーなマクロ処理技術の為
、高性能マシーンが必要になりましたが、それでも「ゴルフが好き」なだ
けで上記のデータベースが出来上がったと言う訳です。
尚、「ラウンド日記」の具体例はこちらからご覧頂けます。
上記「ラウンド日記」の具体例を見るにはAdobe Acrobat Readerが必要です。
ダウンロードは

長々と書いて来ましたが、スコア向上の近道は頭の中の曖昧な記憶ベース
でなく、事実に元ずくデータから出てくる、当面の重点練習課題の設定法
で決まると云っても過言でないと思うのです。スコアが伸び悩んでおられ
る方は、課題を対策出来るスイング等の技術が身に付かない為と考える前
に、「事実に元ずくデータから出てくる、当面の重点練習課題の設定」に
なっているか再考されるのも、現状打破の一つかも知れません。
以上、読み返して見るとタイトルから脱線し、皆さんの参考にならない事
を長々書き、単にゴルフデータベース作成の勧めだけになったようです。
失礼致しました。
以上
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